「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 14日目
14日目
最終回です。
塗りをくわえる。
昨日と同じです。本からコピーして描いていた(なぞっていた)ものを鉛筆で着色して、スキャナーで読み込ませています。
ポイント
筆圧をコントロールする。
上左:岩 上右:雲
筆先のタッチを活かす。
中左:通りと伝統的な風景 中右:人の通る風景
部分ごとにタッチに工夫を。
下左:階段の練習用 下右:総合練習用
今回の反省
今回は割りと注意すべきところを意識しながら作業を行えた、ただ目の調子がよくなくて、濃淡や細かい箇所がつぶれてしまった。
そして2週間を終えて…
最初は、「なぞるだけでうまくなれるなんてラッキー」くらいに捉えていたんですけど、なぞった後に自分で描かなくてはいけないし、実物を見て描くんじゃなくお手本の線を見ながらその線を描くという流れに、ストレスを感じていました。
でもそれは普段やっていない事、もしくは引いたことの無い線だったりするので意義は大きいと思います。
スケッチの心得のある人からすると退屈かもしれませんが、人の線をなぞったりスケッチそのものに対する作者の捉え方なんかは参考になるところもあると感じます。
僕自身としては、細かい描写に対する抵抗感が減ったり、ただの描写にとどまらないダブルラインや影線といった表現方法、奥行き感の出し方、といった技法等を学べました。
たぶんこれから絵を描いていく時にずっと使っていくことになりそうです。
2週間お付き合いくださった方々、ありがとうございました。
それでは
「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 13日目
13日目
塗りをくわえる。
今までなぞってきた絵に鉛筆で着色してみました。
最初はペンタブのデータから試みたのですが、板タブでの鉛筆風着色は難があったので、本からコピーして描いていた(なぞって)ものをハサミで切り取り作業を行いました。
ポイント
濃さを塗り分ける。
上左:ケーキ 上右:コーヒーカップ
くっきりと塗る。
中左:電池 中右:腕時計
微妙な濃淡を意識する。
下左:カメラ 下右:リンゴ
今回の反省
お手本の塗り方を意識してるだけで、ポイントをおろそかにしていた。
あと、前回の目線や集中点がうまくできないので何枚かざっくり描いてみた。
路地裏が好きなのでネット上から画像を検索して描いてるのだけれど、建物や設備なんかが並んでることも多く、台形からの遠近感の出し方も必要になると思った。
それではまた、次で最終回です!
「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 12日目
上左:まっすぐに伸びる歩道と通る人を描く 街並み
上右:階段を描く 基本を理解する
下左:建物を描く 基本を理解する
下右:建物も樹木もある風景で奥行き表現を練習する 総合練習
12日目
奥行きや距離感を意識した絵を描きました。
次回からは塗りのレッスンに入るため線画の練習はこれが最後となり、総合的な総合的な内容ともなっております。
ポイント
上左:人を描く場合、距離感に応じて描き分けます。遠くに見える人は簡素化して描き、近くの人は細部まで描写します。
上右:三段ほどの階段を遠近法で描く。線の一つ一つが左右に一つずつある集中点に向かう構図です。
下左建物の左右にある集中点は階段にも当てはまります。
下右:線の本数はさほど多くないですが、どの線も遠近表現に忠実です。樹木の練習と建物の練習の応用です、
今回の反省
今回は反省ポイントが盛りだくさんですよ!
まず人物を描くのが久しぶりで、うまく歩いてる感じにできなかった。
あと集中点と目線の関係をまだ掴めていない。目線を最初に決めてもよいのだが、線の向きも考慮すると先に集中点を出してから目線を決めてもいいかもしれない。
下の2枚はひどい出来になってしまった。
時間がなかったと言い訳も口から出そうになるけど、やはり問題は目線と集中点に意識が向きすぎているからだと思う。
一番大事なのは絵をどう見せるかであって、それを見せるための手段が技法であり、何を最初に持ってくるかを勘違いしないようにしたい。
それではまた次回!
「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 11日目
上:遠近感の作図をもとに描く 街路樹
下左:目線と左右の集中点の関係を意識して描く 小さな教会
下右:遠近感を意識して線を引く 街中の1シーン
11日目
10日目の最後に行った作図を利用した描き方と、応用の遠近感を意識した表現で描きました。
本来はレッスンが5つなのですが重複する部分もありますので、読みやすさ等を考慮して3つに減らして分けてあります。
ポイント
上:遠近表現では欠かせない簡易作図です。はるか先では集中点に集まるように描けばよいでしょう。
下左:小さな教会の等の作図を通して遠近表現のきほんを知る。建物を描く時には、左右の集中点を意識して遠近法を用います。ポイントは、二つの集中点と描こうとするものの線の関係を押さえて、まっすぐ線を引くことです。
下右:横断歩道の白線も遠近表現で描きます。この題材の集中点は、道路の右遠方にありますので、そこに向かうように線の向きをそろえます。
今回の反省
一番まずいのは、教会の上の十字架を描き忘れたことです…
次が横断歩道。何度描いても線が集中点に向かわず時間が無くなり、街路樹がすごく適当になってしまった。
集中点と目線の関係はまだまだ理解途中だし、一見すると普段のスケッチで使わなそうな作図技法も無機物を描く時には頼もしい武器になりそうな予感がする。
それではまた次回!
「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 10日目
上:ななめの線を一点に集まるよう描く 電車の車輛
下左:正面に集中点のある景色を描く 道と建物
下右:台形から遠近感を出す 作図の練習
10日目
今回は構図の中に集中点がある絵と、構図の外に集中点がある場合に使用する台形の作図を描きました。
ポイント
上:ななめの線が一点に集まるよう補助線をしっかり引いておきます。構成するななめの線の角度がそれぞれ異なることに気をつけましょう。
下左:この題材は、伝統的な木造の家並で、建物の軒やひさしの方向が正面のずっと先の一点に向かう構図です。
下右:集中点が用紙の外なら「台形」で作図します。
今回の反省
知ってる方もいるかもしれませんが、僕は目の病気にかかっています。
先週の水曜日、定期検診だったのですが結果が思わしくなく、いつかみえなくなる可能性は十分あるのにこんな絵を描く技術なんて意味がない。
と、モチベがだだ下がりで放置していたわけですが、まぁ続けます。
わりと見づらかったりするので、細かい描写は許してください。
それで電車の絵ですが、お手本と比べるとホームの幅が広くなってしまいました。補助線をもっと丁寧に引けばよかったです。
家並の絵は、お手本の絵だけだと実際のイメージがわかず(もちろんお手本は上手です)、とりあえず集中点から放射上に線が延びてることを意識しながら描きました。
台形は、実践のスケッチで使うかは分かりませんが、技法や理論として身につけておきたいです。
あと、いつも使ってる板タブレットの板の上に紙を敷いたら描き心地がよかったので、これからはこれでいきます!
それではまた次回!
「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 9日目
上:奥行き表現の線を引く 四角い消しゴム
下左:集中点を意識して線を引く 四角いテーブル
下右:傾きが変わる線を描く 公園のベンチ
九日目
「集中点」を理解する。
街路樹などがずっと先まで延び、見通しが良い場所に立った時、はるか先では道路や街路樹が一点に集まるように見えます。それを本書では「集中点」と呼びます。
一般的に「消失点」と表記されていたりします。
ポイント
上:もっとも単純な形で遠近感を意識しましょう。
左上の消しゴムは、平行な線で表現して描き、右下のものは奥行き表現で描いてい ます。
右下の消しゴムの各辺のうち、上下方向のタテ線を除く輪郭線は、すべて右か左の集中点に向かって引きます。
下左:左右のそれぞれの集中点の関係を押さえましょう。厳密にいえば下方向にも一つ集中点があります。このテーブルは脚が短いので、脚はどれもまっすぐ下に向いている(四脚とも平行)ように描きます。
下右:少しずつ傾きが変わる線は下描きで構図をしっかり決めます。
全体として:集中点と目線は深く関係しています。目線とは、描く自分の目の高さを通る水平面のずっと先を示す線です。かならずその線のどこかに集中点がきます。集中点の位置を出すときに、あらかじめ目線を引いておくと便利です。
分かりずらと思いますけど、下左のテーブルで描いた補助線の一番上の水平線の線がそれに当たります。
今回の反省
昨日は病院に行ったので時間が作れず、九日目が今日になってしまった。
今回はスケッチというよりは技術的なことをやったと思う。集中点と目線の関係は、パースにも通じるところがあるので、しっかり頭にいれておきたい。
それではまた次回
「2週間でマスター! スケッチのきほん なぞり描き」 8日目
上左:立体感を表現する。 モクモクの入道雲
上右:並行した独特の曲線を描く 南イタリアの家の屋根
下左:曲線に慣れるためのコーヒーブレイクタイム① C・D
下右:曲線に慣れるためのコーヒーブレイクタイム② S
八日目
シルエットや陰影、独特な曲線等、今までのおさらい的な題材を扱った後ブレイクタイムでレタリングみたいなことをしてみました。
ポイント
上左:雲のくっきりした形の境界はペンで特徴を描きとります。
上右:屋根の曲面を、並行した数多くの線で表現します。ポイントは屋根の立体感を、等高線のような何本もの線で表現するところです。
下左:「C・D」を描きながら、曲線の感覚を身につけます。「曲がった線」がむずかしいのは、曲がり方が変わるからです。
下右:「S」を線で引き、曲線の感覚を身につける。直線と曲線の組み合わせを練習することが重要です。
今回の反省
さすがに入道雲は、せめて写真くらい見ないと辛い。
南イタリアも写真を見ないと、どこの線なのかがわからない。
レタリングで心が折れた。
自分の集中力の問題なんですかね…
あいかわらすペンタブだとブレブレだし…
あと入道雲なんですけど、外郭をはっきり描くにしても線の強弱をもう少しつけてもいいかなと思いました。(お手本とは違っちゃうけど)
それではまた次回